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仙台駅前、右手にワインボトル、残金60円
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枯れた花、とは言えなくて、いつまでも枯らした花と言うような、そんな生活
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言葉少なに祭りの跡地
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今日も天井が白いなと思う日々は果たして健康的なのか僕にはどうも未だに分からないけれど
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本当の声の温度で伝わればいいや、だなんて嘘言わないで
うたかたに溶けた記憶と音楽とあなたの寝顔古びた写真
置換方程式
新緑が目に痛くて、この先あと幾年、ぼくが何をしようが、この風景にぼくはいないのだろう、そんなことをふと思った。
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五年や八年、自らの手で耕しつづけた土壌に、どうせこの場所は死んでいるから、なんて、気まぐれ、悪意の種を撒いてしまって、そこに偶然雨嵐、土は潤い、種は芽吹いて、悪意の花が咲き誇る。
一度咲いてしまったら次々と、咲き狂い、いずれ私は死んでしまった。