梅雨前線4

 池袋は東急ハンズ前、光るネオンが視界の隅に焼き付いて、僕は今や、ひとり、ひとり淋しく、国分町とやらを雨に濡れて、歩く、歩く、足が痛いや、風邪ひいちゃいそうだよ、でも、歩くしかないからさ、イヤホンの音量を上げちゃえば、ひとりが一人じゃなくなる気がするからさ。

 西瓜糖の日々を読み返している。

 いつかまた、君と息を出来る日々を夢に見て、ひび割れた何かを忘れてしまわぬ様、溺れてしまってもいいからさ、しがみついていようと思う。