春現4

貫かれた、イヤホンから鳴りだす銀杏BOYZ、君は淋しい文章を書くねとあなたが言うからね、そうだろうと鵜呑みした。言葉を食べる、言葉、言葉、言葉を飲みこむ。喉に、言葉の根性焼き、誰か剥がしてくれよと書こう。

 

季節外れに秋刀魚の焼ける匂が路端を満たす、街灯の点滅、白い家はオレンジに、ぼうっと灯る、光、光、陰、光。