「つまりなに?」

 知ったこっちゃないよ。

「あーあ、アラーム。一日が始まっちゃう」

 天井がやけに遠いな、そんなことばかりを考える。あれから、毛布を一枚買った。指先が凍てつき、耳鳴り、都会の喧騒がいやに懐かしくて、カランコロンと舌ピアスを歯にぶつけては音を鳴らす。

 ひとり、歩き疲れることさえ出来ず、何もないまま、眠れずに、同じ曲ばかりを再生しては、落涙、花だって枯れちゃう、塩っぱい水です。