2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨前線3

反出生的感覚の中にある、僕が野良猫に餌を与えたり、飼育している生き物の繁殖を生きがいとしているのは、やはりどこか矛盾しているのだろうか。そんなことを考えて、苦しく苦しく、寂しくなる。

梅雨前線2

近頃はあまり本を読めず、村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』や夏目漱石の初期三部作をどうにか読む程度。執筆にも身が入らない。丁寧に読む他なく、ゆっくりと時間をかけて読んではいたが、読むべき本が積み重なる一方で心に染み入る言葉の羅列を見つけ…

ぼくらは未だに裸で、そうしてランチにありつけない

圧倒的な文脈の断絶の前にようやく浮き彫りにされる現実性、とどのつまりは、現実感ある浮遊と言うべきなのか、が欲しくて仕方がない。 ある角度から見た場合には優しく、他の角度から見た場合には残虐性を包含する、暴力装置的文法を以ってして初めて、文脈…

淋しさは池袋 6/18

本棚に眠っていた、井伏鱒二の『山椒魚』にふと目が向いて、二年ぶりに開いた。くらくらした。深く深く、心に雪が積もったかのように、なにかずしりとした感触が残った。誰かと話したくて仕方がなかった。どうにも落ち着かずに、シャワーを浴びて散歩に出か…

人と会話をした日には、なんであんな話題を選んだのだろう。だとか、なんであの場面でもっと気の利いた言葉を卸せなかったのだろう。だとか、あの質問にはこう答えるのが本心なのに何故。だとか、話すとつまらない人間であることがばれてしまうからもう口は…

回転しないメリーゴーランドと酔い止め薬

空間オーディオやASMR。目を瞑り、メリーゴーランドのように回転し続ける音を聴く。ぼくは耳でメリーゴーランドを眺める、そうして(乗り物)酔いは知れるのか。 行ったり来たりの時間軸、そこに(乗り物)酔いは存るのだろうか。 例えば、めくるめく文字、活字…

梅雨前線1

終りゆく。そう感じてしまうから、性行為を、したり、するんだろう。愛しているからの行為、と言うには、ぼくはすこし、年老いて、生活というものに、疲れすぎている。 なぜこんなことを書き出したかというと、村上春樹は小説で、どうしてそこまで性行為を描…

薬を、飲みすぎた。 思考をシャットダウンする為の、嘘ばかりだ、快楽を求めているだけだろう、酒・薬は陳腐で、チープで。翌朝はひどく、積もり積もった、罪悪と、恥の山。 罪には罰が、では恥とは…? 二度とするまいか、二度と。 紅茶を淹れながら、まだ神…

春現

失われた、失われゆく感覚を、見失わないこと。書きつづけること。書きつづけている限り、見失うことはない。 ぼくが覗き込まなかった、妹らの楽しげな声が響き渡る、夏の夕暮れの窓の外を追い求めよ。 ぼくらは痛みと向き合えば、それで、投げられた石の数…

春?8

明晰夢は視れそうにない。実際に起こっているかの様な日常風景の、生活を送れているとは決して言えない社会不適合者たる私が言うのも甚だおかしな話であるけれど、夢を…いや、日常と夢、そのどちらにぼくは囚われているのだろう… 今まさに、この文章を打ち込…

春現14

原稿用紙五枚分。二千文字程度。書いた。 惰眠を貪り。カラマーゾフの兄弟と、聖書に縋り。イモリの泳ぐ様子を眺めたり。

春→現♯夢13

気がついた時には、ワインの空瓶が三本。一本につき五百円であるからして、千五百円ということになる。得たものは、見せかけの快楽、その実、陰鬱。よのなかは、うまく作られているものだなと、世界というのは淋しくて仕方がないようにできている。

春現12

聖書。ドストエフスキー。ショーペンハウアー。(ニーチェ。)(小笠原鳥類。) これからの一年、もしくは二年、三年は、とにかくそればかり読んでいよう。他にも読むべきものは多々あるけれど。 きっと、いつかはきっと、救われる。

春?7

かみさまを忘れてしまったのか、かみさまを恨んで立ち去ったのか、いまじゃもう判らず終い