2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

寒暖3

薬局で買った缶チューハイといい加減な感傷と食傷気味な恋心、居場所がどうにもないからさ、帰り道、夜な夜な飲み歩いては涙だって落ちなくなっちゃって、痛みが恋しい、痛みが恋しい、逃げる猫

許してほしいなーとぽつり呟き、はて、何を?

憎悪にも優しさがあるのなら、それは本当に柔らかな陽だまりのような優しさなのだろう

寒暖2

使い捨てのリビドー、浪費を重ね罪の意識を深めようと捥がいても、少しも苦しくなくなっちゃって、苦しくないことに苦しむ事になるなんて、決して、決して、不幸は幸福のアントニムではありません、不幸は幸福の余罪でしょう

もうずっと僕は生きてなんかいなくて死人なら死人らしく振る舞うべきだなとふと思う

罪悪過多に溶ける冬 生々しくも痛い夏

「つまりなに?」 知ったこっちゃないよ。 「あーあ、アラーム。一日が始まっちゃう」 天井がやけに遠いな、そんなことばかりを考える。あれから、毛布を一枚買った。指先が凍てつき、耳鳴り、都会の喧騒がいやに懐かしくて、カランコロンと舌ピアスを歯にぶ…

寒暖1

無限に圧縮された時の中ふらふらと彷徨い歩き苦しくてよれた黒シャツ

惰性で生きる事をやめるのを惰性でやめていない、月曜の昼間から酒を片手に約束の時間よりも二時間早く家を出て8キロはあるであろう道を歩いている始末、世界は、人類は、生きている方はあるのでしょうか、ええ、少なくともあなたよりは。なんだってんだ。…

冬火10

ディストーション、瞬きの音、春、夕焼け、アルフォート二欠片、裸の男、ゲロの味。にわか雨、「晴れてよ」 どこまでも救われないな金魚掬い手首を泳ぐ赤涙が日々

冬火9

月にも値段が付いてしまったのだから、ニセモノではない光にも値段が付いてしまったっていう話。

冬火8

言葉が遠い。本が読めない。人が嫌い。みんないなくなってしまえってそれ、ただ死にたいだけ。待ち人は来ない。歩き疲れた。眠れない。朝焼けと夕焼けと胸焼け。浮腫取りに飲む野菜ジュース。炎症気味の食道や食傷気味の人生が

「愛されたい、だとか、愛していたい、だとか、一回置いといて、二人でご飯でも食べようよ」 猫が鳴く。腹が減ったのではなくて、人が怖いから。 待ち人は今日も来なかった。

夜に働き始めてから、ようやく、アイドルの尊さを噛みしめている