2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

生きたいや死にたいだとか思える人が眩しくて苦しい

冬火7

ずっと僕が居ない。 自死にも努力が必要で、僕は僕が産まれた事を酷く後悔している。 息をする為に努力が必要で、呼吸を止める為にも努力が必要で、核戦争でも起こって勝手に世界が壊れて仕舞えばいい。

冬火6

文字がこっちに来なくて、淋しい。

冬火5

ダンゴムシ今日も愉快に歩いては腐らないでと言いたげな雲 朝帰り、酩酊の鳥「君が好き」

冬火4

仕事終わり、泥酔の果て、アイドルが立っていたステージで酒を飲もうと、ワインを一本買った。ステージにはホームレスのカップルが眠っており、折角だから、とプラスチックのカップを買って酒を飲んだ。 彼らは一ヶ月ほどそうやって暮らしつつ、家や仕事を探…

冬火3

蛍 東北の辺鄙な場所にてアイドルが歌っていた。 歓楽街の外れ、酔っ払いやキャバ嬢やホストしか居ない場所で、アイドルが歌って踊って、美しかった。 普段なら来ないであろう土地に、彼女を応援すべく、少々野暮ったい男たちが集まって、サイリウムを振って…

冬火2

ラバーソウル、先天性末端恐怖症、母の日に贈らないままの花枯れた、瞬く間もなく笑える星々、サブスク解約スペース方法の検索欄、目玉焼き、ババコンガが傘をさして歩いてる、猫の手でメルボルンをカルテット、嫌儲、さらば青春の光

wack

背中が遠のく、濃淡の鈴の音、歩みつづける、夢を見るたび、これは夢と知らされる。 夜が来る、暗闇にも夜がある音がする、夢が壊れてゆくような背中が遠のき、足が逆さに廻りつづけ仮面の女、背中越しでそうわかる多分、笑っている、そんな音ばかりが耳につ…

冬火1

思いもよらず知らぬ内に神とやらを殺してしまったとして彼は罰せられるのだろうか。

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「そういえば明日、泣いていたけど、なんだったの」 猫に名前を付けた。ソマリと。彼の毛並みは薄汚れていたけれど、黒猫であったから、結局のところ汚れていなかった可能性もある。 「純潔だって、いつかは黄ばんでしまうのよ。だから泣くの」 彼女はまた、…

ア、秋11

希死念慮には空腹が付き纏い、憂うつには感涙が満ち満ちる、視野の搾りかすとして映るそれは、さながら熱病患者や夢遊病患者のような、浮沈を繰り返す人々に覆われた街。 蛇に食された猫の亡骸は骨だって不在したままに、結局のところ何だったんだろうね、な…

何かを食し、そうして何かを排泄して、一生を遂げた。それだけのこと、それだけのこと、悲しいけれど、それだけのこと。

ア、秋8

例え、幾百年過ぎ去ろうが街を燃やす恨みや意志、希望だけは手放してはいけない。 意図して、アラームでもかけておき、定期的に思い出すこと

10/6

「欲しいもの思い付く才能が欲しい」と、大森靖子は歌った。 そうだよな、と思う他には何も書きようが無く、でも、書いておかずに忘れてしまうのは嫌だから。 手が悴んでいる。冬の気配。 「いつまでも、成長しないで、」フグの毒、テトロドトキシンと言うら…

孤独を覚えた人間は読書に耽ると言うけれど、絶望にも似た断絶的な孤独の前に於て、僕らはただ白痴の如く、しらじらの夜を歩き渡る他には、何も出来なくなってしまう。

10/5

柳田国男『妖怪談義』を読み始めた。 単語「君」に囚われている事をセカイ系、感傷マゾというジャンルに浸かりきっていると言えるか、どうか。 僕の感覚で言えば、僕自身の不在から来る、君への「僕の実存」の委託、に近くて。 つまりそれは、暴力でしかなく…

ポエジー

一冊の本や、一枚のアルバム、一目で惹かれる人間等、瞬間に、雨降りの夜に燻るような価値観を燃やし尽くす炎はあり得て、僕にとってのそれが、ショーペンハウアーの哲学であったり、amazarashiの爆弾の作り方であったりしただけの事。 ショーペンハウアーは…

〜のよう、 〜みたい、 で始まる短歌の限界さ。面白くなさ。

10/1

今ではもう、水槽のエアーポンプ音は聞こえない。この部屋にはもう、何もない。何かがあってはいけないと思う。ただ痛みだけがあるべきな、そんな部屋。