春?8

 明晰夢は視れそうにない。実際に起こっているかの様な日常風景の、生活を送れているとは決して言えない社会不適合者たる私が言うのも甚だおかしな話であるけれど、夢を…いや、日常と夢、そのどちらにぼくは囚われているのだろう…

 今まさに、この文章を打ち込んでいる今まさに、ぼくは眠っており夢を彷徨っているのかもしれないし、ぼくがこれから眠りに就いて日常風景を謳歌する、その瞬間こそが現実なのかもしれないのだから…

 

 苦しい時に、人間が、あえて強い言葉を使うとすれば、尊厳が(尊厳こそが人間を人間たらしめる、唯一の--だろう?)、縋る先が何であるか、未だ判りそうな気配すら、気配すら!感じることができていない