寒暖5

息切れ。酸素不足の寂寥。ぴかぴかとイルミネーションが孤独とは何かを照らしつづける。青椒肉絲にも飽きたから、もういい加減、死んじゃおっか。屍人が死人をなじる冬の明方に、烏が一羽死んでいた。飢えと寒さに殺されたのだとしたら、それは幸福な事だろうが、彼女は仲間の烏に殺されたのだ。