春?1

 窓が曇ってゆく。喉にある星を眺める。いつの日か、僕が飲みこんだであろう、星々を。膝を抱えて座りこみ、すこしねむってはまた起きて、コーヒーを淹れる。粉末の、すこし苦めのインスタントコーヒーは、僕の手のなか冷めゆきて、またひとつ淋しさばかり拾わせた。

 

ひび割れたねむりつづける人形に呼吸のしかた教えるせんせ

 

 夢で見てからというものの、眼球が裏がえり内側を向きはじめた、いい事だろうか。ただ今は書きつづける、執念が必要だ