ア、秋6

 朧げな思い出をほどきながら、連作10首もしくは11首をようやく書けた。どう纏めるか随分時間がかかったけれど、なにか一つ、これだ、というものが出来ると、一気に形の輪郭が見えてきて、光のようなものまで見えてきた気持ちになって、そこに這ってゆけばいい。

 

 たった一文の為に、長々と書く。ほんとうに、「ほんとうに、言葉は短いほどよい。それだけで、信じさせることができるならば」、だ。