死にゆく鯉3

 結局、どこにも行けなかったな。

 月曜日、過ぎて火曜日、水槽のエアーポンプ音が室内に響き、空回り、生きることの及第点、試験の対策方法ばかり滔々と語り続けた先生たちはぼくらに何一つ教えてくれなかったから、燃え落ちる灰がたまりきる、その前にはここを去ろう、過去を攫う波源に沿って、痛苦隠しに吐いた冗談、快楽を装う包帯巻きの愉快犯、されど、されど、